膀胱がんについて

膀胱がんの特徴

膀胱がんは、気づきにくい疾患です。
そのため、血尿に気がついた時にはすでに進行している可能性があります。
膀胱がんは、膀胱の内部の壁にできるがんです。
膀胱がんになる主な原因は、喫煙だとされています。
たばこに含有している発がん物質が尿と一緒に排出されるため、膀胱の内部の壁でがん細胞が活発化するためとされています。
膀胱がんになりやすい人は、女性よりも男性に多くみられます。
それは、やはり喫煙する人が男性の方が多いからです。
また、禁煙をしたとしても、発がん物質の影響は持続するため過去に喫煙をしていたとすると、膀胱がんになるリスクがあります。
膀胱がんの進行程度について説明します。
膀胱の内部の壁は4つの層「粘膜」「粘膜下層」「筋肉層」「脂肪」からつくられています。
そして、つぎのように分類されています。
●早期がんの場合・・・粘膜、粘膜下層にがんがとどまっている状態のがんです。
膀胱がん全体の80%ほどが早期癌です。
●進行がん・・・筋肉層よりも深くがんがある場合です。
膀胱鏡検査で調べることもできますが、より詳しく調べるために、CT、MRIなどの検査によって進行度を調べていきます。

膀胱がんの検査

膀胱がんはほとんど痛みなどもないため、気づいたころには症状が進行している可能性があります。
自覚する症状としては、「血尿」です。
突然起こった血尿に驚いて、医療機関を受診する人が多いです。
しかし、症状はだいぶ進行していることが多いです。
一度血尿が出たけど、それ以降は血尿がでていないからと安心するのではなく、一度でも血尿が出た時は、医療機関を受診することをおすすめします。
しかし、肉眼では確認が出来ないくらいの症状で、血が尿に混じっている場合もあります。
それは「潜血」といいます。
健康診断で行われる尿検査でも「潜血」の有無はわかります。
ですから、健康診断で潜血と指摘された場合は、医療機関を受診して検査を受けるようにしてください。
●超音波検査・・・異常がないかどうか膀胱をみます。
また、潜血の場合は腎臓にも影響を及ぼすので、腎臓も調べます。
●膀胱鏡検査・・・たばこを吸っていたことがあり、潜血がある場合などで膀胱がんの危険性がある人は、超音波検査だけでなく、直接膀胱の中が見れる膀胱鏡検査が行われます。
この検査は、尿道に局所麻酔を用いて、膀胱鏡を挿入して行います。
膀胱がんが疑われるような組織がある場合は、その場で採取して検査をします。

膀胱がんの治療

膀胱がんの治療は、早期がんと進行がんによって違います。
●早期がんの治療
内視鏡を用いた手術で行い、がんを切除します。
そのため、膀胱を残すことが可能です。
この手術の場合、全身麻酔もしくは、脊髄麻酔で行われ、1時間程度で終わります。
入院期間は3日から4日と短く済むので負担が少ないものです。
ただし、早期がんの場合は、再発の危険性があるので、予防する必要があります。
結核を予防するために「BCG」を膀胱に入れます。
BCGは、免疫力を高めてくれる作用があるので、膀胱に入れることで膀胱がんの再発を抑える働きがあるとされています。
このBCG投与は、週1回の6回から8回行われる治療です。
●進行がんの場合
手術の方法としては、「開腹する方法」と「抗がん剤」を用いる方法を組み合わせて治療を行います。
まず、開腹手術によって膀胱の全体を切除します。
そして、再発予防のために、男性では前立腺、女性では子宮など他の臓器なども一緒に切除することもあります。
また、リンパ節も切除することがあります。
膀胱の全体を切除してしまった場合は、今までどおりに排泄することができなくなります。
そのときは、尿路を変更します。
従来の方法は、15cm程度小腸を切り取って、尿管とつないでお腹の外に人工の排泄口をつくり、袋をつけてその袋に腎臓から流れてくる尿をためます。
他に人工膀胱があります。
この場合は、一部小腸を切り取って、袋状のものをつくります。
それが、人工膀胱です。
尿管と尿道をつないで排尿もできるようにする方法です。
この方法ができるのは、尿道を残すことができる人になります。
また、高齢だったり、持病によっても開腹手術が難しいので、その場合は他の治療法になります。

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